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『ヨスガノソラ』全話を観終わって [アニメ全般]

昨晩のAT-Xの放送分で『ヨスガノソラ』が終了しました。
 

全話を観終わって最初に思ったのが、「重いな」ということ。

この「重い」というのは当然、
穹編(という表記で良いのかな?)の印象が強烈だったから。

原作のゲーム版を未プレイなので分かりませんが、
そちらでも同様のエンディングを迎えたのでしょうか?

インセストという、生物学的にも、宗教的にも、法律的にも
タブー視される題材を取り扱った影響は大きいと思います。

萌えるシチュエーションとか、「良い・悪い」とか、
そういうのは抜きにしても、かなり踏み込んでいるな、と。

特に、例の東京都の条例の件が問題視されている現在、
タイミング的にはかなり微妙なところでしたね。

規制推進派の攻撃対象にされなければ良いな、と思います。



さて、一つの作品として『ヨスガノソラ』を観た感想ですが、
各ヒロインのエピソード毎に後味が違いましたね。


一葉編は、起伏があまり無い王道的な流れでしょうか。

ただ、第4話のラストを観て、『ヨスガノソラ』というアニメは
色々な意味で「やってしまう」作品なんだな、ということを理解しました。

これ以降、観る側にも“心構え”が必要になりましたしね。


瑛編は、出生の秘密というドラマチックな題材を軸にしていて、
結論が出るまで目が離せない展開でした。

瑛の健気さに救われたエピソードとも言えますね。


奈緒編は正直、悠が常に腰を振っていたなぁくらいの印象しかありません。

奈緒編は穹編への大いなる前振りと捉えています。


で、穹編。

湖にまつわる言い伝えが出てきた時点で、
『失楽園』的な陳腐すぎるエンディングになるかと
内心ヒヤヒヤしていましたが、そうならずに済みました。

一見美しく思える破滅的な終わり方は、結局は安易な逃げでしかなく、
それをせずに、敢えて険しい道を選んだ形で終わったのは評価したいですね。

もちろん、二人が選んだ選択肢が正解か否かは分かりませんし、
委員長的視点の方が、一般的には当たり前の感情だと思います。


性的な表現の部分だけが取り沙汰され気味だった『ヨスガノソラ』。

個人的には、もう少し話数を増やし、物語に厚みを持たせれば
さらに良い作品になったのではないかと思っています。


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