SSブログ

表紙だけ塗り方が違う・・・?『アイアムアヒーロー』第52話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 
今号は表紙と巻頭カラーで大サービス。

『アイアムアヒーロー』を知らない人が見たら、
大いなる勘違いをしてしまいそうな表紙ですな。

“冴えない三十路男と女子高生のハートフル純愛ストーリー”みたいな。

まあ、表紙をめくれば、
痛快人間丸かじり漫画が始まるんですけどね(←誉めてます)。


で、本編。

今回に限らず、カラーページがある時、
花沢さんは必ず扉を見開きにしている記憶があります。

第1話しかり、第12話しかり、蛾のアップが強烈な第28話しかり。

カラーゆえの迫力があり、毎回インパクト大です。

今回も同様に、上から赤ちゃんドーン!

噛む気満々で貼り付くこの赤ちゃんは、なかなか振り落とせず、
未感染者に対する異様な執着と強靭な筋力を感じさせます。


そして、その赤ちゃんを振り落とすために、
畑を突っ走る気転を利かせた男性・荒木。

名字だけとはいえ、名前が出るということは、
それなりに重要な役割を担う人物なのでしょうか。

自己紹介で、夢破れた過去についてや、
追い求める儚い希望を語ったりしています。

味わった挫折と、諦めきれない野心。

このあたりに、英雄との共通性はありそうです。


ところで、首筋を噛まれた比呂美ですが・・・。

やはり歯の無い赤ん坊に噛まれたため、
致命的な傷は負っていなかったようですね。

首筋をウエットティッシュで拭う際、
英雄は言われるがままに顔を背けていますが、
一方の荒木は、それとなく(たぶんバックミラーで)
比呂美の様子をうかがっています。

比呂美が感染し、豹変した時に備えているのでしょうか。

こういった隙の無さというか、強かさを見る限り、
単なる“気の良いおじさん”ではなく、
それなりに修羅場をくぐってきた人なのかもしれません。


さて、ここで気になるのは、最後の比呂美の言葉。

級友を殺めたことへの自責の念から出たのか、
自身がもともと持っていた死への願望なのか。

言葉の内容からすれば、前者とも言えますが・・・。


そして、ラスト。

自衛隊の装甲車(形状から96式装輪装甲車と思われます)が
荒木たちの進む道路を塞いでいます。

しかし、その手前にある立て看板を見てみると、
「御殿場警察署」の文字が!?

このコマを見ると、パトカーは無いようですが・・・。

看板は警察、道を塞ぐのは自衛隊。

違う組織が混在する、なんとも奇妙な光景ですね。

行政の混乱ぶりが浮き彫りになった様子と見るか、
それ以外の理由が何かあるのか。

次週も必読ですね。

【追記】

第53話の記事はこちら


共通テーマ:コミック

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。