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変わることのない地獄『アイアムアヒーロー』第93話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!


今回は、英雄たちが去った後のアウトレットモールの話です。

ほんのひと時でも、英雄や藪さんたちと行動を共にしていた
テント村の住人たち。

彼らがどうなったのか。

それが描かれています。


残念ながら、ブライはやはり・・・。

何らかの形で九死に一生を得ているのでは?
・・・と期待していたのですが、そう甘くはなかったですね。

ただ、彼が自らの意志で死を迎えられたことが
唯一の救いと言えるかもしれません。


そして、黒沢、伊浦。

伊浦に関しては、これが本当の最期となったようで、
そのトドメを刺した相手が、皮肉な人物でした。


ところで、今回の伊浦の最期を見て思ったのですが、
まだまだ本作で解明されていない点として、
ZQN同士で食い合うケースと、そうでないケースの違いがあります。

もし、際限なくZQN同士が食い合うのなら、突き詰めていくと、
最終的にはZQNは一人だけになるはずですが、
どうやら、そうではないようです。

例えば、生前の記憶に左右されるとか?

過去のてっこの例や、家族に噛み付いていくZQNを見て、
生前に「好意」を持っていた相手に対してのみ、
噛み付こうとするのかな?・・・とも考えたのですが、
それだと赤の他人のZQNに英雄たちが襲われた理由が
説明できなくなりますね。

うーん・・・謎ですなー (;´∀`)


さて、後半。

今回の主役は荒木です。

これまで、「ズルい大人」という印象しか無かった荒木ですが、
今回の彼の行動は終始、優しさに裏打ちされていました。

包丁を背後に隠し、少年の返答しだいでは
せめて「人としての死」を迎えさせてやろうと思ったのでしょう。

それがたとえ「殺人」と言われる行為であっても、
ZQNに噛まれ、人としての尊厳を無くすことだけは無いよう、
自らの手で送ってやる覚悟だったと思います。

しかし、少年の本音を聞き、人の親である彼の優しさからか、
実に意外な行動に出ました。

選択肢としては、これしか無かったのでしょう。

武器らしい武器を持たず、ただ己の意志と覚悟だけで
厄介なZQNを仕留めた荒木。

彼の矜持は、少年に伝わったのでしょうか。

地獄のど真ん中に独りだけ残った少年ですが、
なんとしても生き続けてほしいと願います。


というわけで、アウトレットモール編は今回で終了。

いよいよ新章突入ですね。

【追記】

懐かしいキャラ登場!・・・の新章突入。第94話の記事はこちら


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