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ごっこ遊びで作られた国『アイアムアヒーロー』第74話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 

美しい朝焼けの富士山が描かれた見開きで連載再開。

本来ならホッとする時間でもあるはずですが、
感染者たちは早朝から活動をしているようです。

各々が身体に染み付いた生活習慣を
感染後にも踏襲しているのが興味深いですね。


その中で、以前にも登場した、頭部が陥没した走り高跳びの選手。

彼の存在は感染者の中でも、かなり特殊な印象です。

どうも、ヤツの存在だけは、なんだかヤバそうな予感・・・。

伊浦が常に警戒していることからも、それは感じられますね。

しかし、冷静かつ慎重に事態を見極めている伊浦とは違い、
サンゴにはまったく緊張感が見られません。

能天気に「ばーん!」とか言ってヘラヘラしているサンゴと
感染者をじっと見下ろす伊浦のコントラストが気になります。


さて、一方の英雄はというと、
昨晩の藪さんとのやり取りが上手くいったらしく、
一晩ですっかり周りの見る目も変わっていました。

おそらくは藪さんが必死に考え、乾坤一擲の芝居を演じたのでしょう。

それを察した英雄が瞬時に口裏を合わせたのも、なかなかのものです。


騙された中にいる、単純で脳みそまで筋肉で出来ていそうな男。
(こいつ、名前ありましたっけ?)

プロレス(たぶん新日本プロレス)のTシャツを着たこいつが
口にした「統合幕僚会議」という名称。

いったい何を「統合」したのか、誰が「幕僚」なのか、
そのへんはまったく分かりません。

が、少なくとも、そういう名前をつけて
組織っぽく見せていることは容易に想像がつきます。

また、「強襲部隊」にしても、聞こえはカッコいいですが、
要は最前線で戦う「人間の盾」「囮」ということでしょう。

まあ、調子に乗った世間知らず同士の「ごっこ遊び」でありながら、
そこには「支配する側」と「される側」の図式が見え隠れしています。


さて、流れで「支配する側」に取り込まれつつある英雄ですが、
彼も「強襲部隊」にされてしまうのか・・・。

藪さんとの連係がカギとなりそうですね。

【追記】

藪さんとの連係は・・・。第75話の記事はこちら


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