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法も年功序列も無くなった国『アイアムアヒーロー』第66話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 

舞台は移り、新章突入。

あっという間にグシャグシャにされる荒木の車。

感染者が目前まで迫ってきていたので仕方ありませんが、
外部の情報を得るためのツールだったノートパソコンまで失ったのは
ちょっと勿体ないですね。

まあ、電力の供給が続いていない場合、バッテリーが切れたらそれまでですが。


さて、久々にまともな人間が多数出てきた今回。

名前が分かったのが、まず「薮さん」という女性。

喜怒哀楽を表に出さず、クールというか、ぶっきらぼうな印象。

「ちょっとさわらせて」と言い寄ってくるミリタリーオタクっぽい男や
「降りてくれよぉ」と言ったかと思えば、英雄が銃を持っていると知るや
「歓迎するって」と手の平を返す見張り役(?)の男などが
無邪気で緊張感の無い反応を示しているのに対し、
薮さんは、瞬時の判断で英雄(というより、持っている銃)に利用価値を見出したり、
頑なに銃を触らせようとしない英雄をじっと観察したり・・・。

この女性、かなり強かで頭の切れるタイプかもしれません。

極めつけは、他の誰もが気付いていない比呂美の感染を疑ったこと。

おそらくは比呂美の動きや、目の色、そしてガムテープで縛られた様子などから
言い当てたものと思われますが、これがズバリ的中。

その藪さんに向かって、英雄は比呂美を守る意志を告げます。

ここで藪さんは比呂美の感染を仲間に知らせることをせず、
彼女を縛っていたガムテープを切り、これをこっそり投げ捨てたのですが、
これはどう解釈するべきでしょう?

比呂美が感染していることを騒ぎ立て、それによって起こる混乱を避けたか、
英雄の強固な覚悟を慮ったか、同じ女性である比呂美に同情したか・・・。

情に流されるタイプには見えないですし、どうなんでしょう?


さて、この屋上生活者の一団は何らかのルールにより、
ある程度の序列が形成されているようですね。

バットを持った頭の悪そうな男と、クロスボウを持った男。

この二人がリーダー格でしょうか。

その中でも、持っている武器の殺傷能力から考えれば、
クロスボウの男の方が上の立場かもしれません。


ところで、どっちか「伊浦さん」なんでしょう?

冒頭で「伊浦くん」と言っていた見張り役の男が、
本人を目の前にしたら「さん付け」に変化したことから
バットを持った方が「伊浦さん」で、彼にゴマをすっているものと思いましたが、
それだけではちょっと判断しにくいですね。

このへんは次回以降で明らかになるでしょう。


さて、ラストはクロスボウを持った男による入国審査。

かつて三谷さんが言っていたように「コミュニケーションが取れるか否か」を判定する
簡単で分かり易い『しりとり』が用いられています。

こういった方法を使っているということは、この男も三谷さんと同様に、
感染者に関する知識と対応する術を有しているということですね。

そして、英雄に対して常に上から目線だった荒木が、ここでは一転して
若輩者から「おっさん」と呼ばれ、見下されているのが哀しいところ。

この時点で既に上下関係が築かれ、荒木たちはその底辺に組み込まれたようです。

新入りは辛い・・・。


荒木の次は、その入国審査が比呂美にも行なわれます。

半感染した比呂美に、しりとりが出来るとは到底思えません。

どうなる次回!?

しかし、次号は休載!?

うそーん('A`)

【追記】

「ち」で始まる単語は? 第67話の記事はこちら


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