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歯があったかどうかの確認は出来ず・・・『アイアムアヒーロー』第49話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 
8月30日に単行本第4集の発売が決定。

1ページ、いや、1コマとして疎かに出来ない作品なので、
単行本で一気読みすると、かなりの読み応えになり、
コストパフォーマンス的にも素晴らしいと思います、個人的に。

近頃では、マンガを扱ったブログ等でも話題に上ることが多くなったようで、
きっと今度の第4集もバカ売れに違いない!



さて、今回の第49話。

感染した赤ちゃんによって起こされる惨劇が
どんどん広がりを見せ始めています。

やはり感染者になると筋力が増大するのか、
動きが既に赤ちゃんのそれではありませんね。

さらに、身体が小さく、這って移動するため、
大人には見つかりにくいというのも難点。


そして、ついに。

最 悪 の 事 態 発 生 !

樹海の時からずっと、「ああ、危ない!」→「でも、セーフ!」
という流れが続いてきたわけですが、ここに来て、まさかの展開。

本作で、その他大勢がガブリとやられていても、
それはある種の“景色”であり、“舞台美術”みたいなものでした。

が、その対象が身近な人間に変わるだけで、
こうも読者としての感情が揺さぶられるものか、と。

今回の6P目、及び7P目を観た時の「ゾッとした感」は、
ちょっと凄かったです。

某作品のキャッチコピーじゃありませんが、
『予想は裏切り、期待は裏切らない』のが本作。

(作品の世界内で)想定される結果には至っていませんし、
英雄がてっこから受けた状況と酷似しているので、
まだ楽観視していますが、それもどうなるか分かりませんね。


そして今回も、「群衆は最後の最後まで傍観者なんだな」
ということを痛感させられるシーンが非常に多いです。

一つ目は、某議員がモデルと思われる県議会議員。

この人が辿る末路までの描写が非常にエグくて、怖いです。

二つ目は、感染者について知っている人物。

彼は三谷さんと同様、この状況の詳細を知っているらしく、
感染者への正しい対処方法を叫び、警戒を促しています。

「早く気づくんだよっ!!」と。

ただ、聴いている群衆の中に、それを理解している、
もしくは実践できそうな人はいないわけで・・・。

電車の中(単行本第3集収録)と同じく、無関心・事なかれ主義が
今後の更なる悲劇を生むことは容易に想像できますね。

まあ、叫んでいる彼自身がまだ「人間」なのか、
それすらも怪しいのですが。


ラスト。

第49話にして、ついに英雄が撃ちました。

感染者にではなく、空に向かって。

この行為が、今の状況を好転させるのか否か、
次週を待ちたいと思います。

【追記】
第50話の記事はこちら


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