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非日常でのみ得られる充足感『アイアムアヒーロー』第45話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 
半裸もしくは全裸の感染者がワラワラと。

ヤンキー風の男が持っていた銃は、やはりエアガンだったらしく、
何の役にも立っていませんでしたね。

「バスバスバス」という音だけが虚しく響く中、
美味しく頂かれてしまったようです。

前回、当人が望んでいた通りの「太ももを見せた女子高生(?)」に。

このあたり、何とも皮肉が利いていますね。


それにしても、大挙して現れた感染者の群れ。

半裸・全裸だけでなく、手首を縛られたままのヤツや
首から上がおかしなことになっているヤツまで。

英雄に気付いたオジさんは、マスクに歯形クッキリ。

ここに来るまでに、結構な数を噛んだみたいですね。


さて、「逃げろっ!!」って言っときながら、
座り仕事と年齢の所為か、体力の無さがすぐに露呈する英雄。

そして、施錠されていない自転車を見つけたところでは、
その英雄の生真面目さと屁理屈も顔を覗かせてしまいます。

英雄のこういうところ、面倒くさいですねー(´・д・`)

それに対し、現実を見極め、年上の英雄を説き伏せる比呂美の方が
遥かに大人に見えてきます。

その意味では、良いコンビなのかもしれませんね、この二人。


やがて樹海を抜け、人がいる場所へ着くのですが・・・。

そこかしこに大破した車、炎上した救急車、黒焦げの死体。

この作品では、もはやその惨状は見慣れた光景でもあります。


さてさて、徐々に息の合った連携を見せ始めた二人。

漫画家として、やや行き詰まっていた英雄。

仲間に溶け込めず、いじめられていた比呂美。

そんな鬱屈していた頃の日常には無い、奇妙な充足感を得たのか、
「笑っちゃいそう」という言葉が漏れました。

この非日常によってもたらされる高揚感は、抑えられないようです。


状況はどうあれ、感染者を殺したという同じ罪を背負った二人。

漕ぎ続ける自転車が向かう先には、何が待っているのでしょう。

次号が待ち遠しいです。

【追記】

第46話の記事はこちら


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