SSブログ

ウルトラセブン第8話『狙われた街』 [ドラマ&バラエティ]

待ってました、この放送。


傑作エピソードの一つとして誉れ高い『狙われた街』が
ようやくファミリー劇場で放送されました。

以前、『人志松本の○○な話』の「好きな話」で
松本さんもこのエピソードを紹介していましたね。


ボロアパートの一室で、ちゃぶ台を挟んで胡座で座る
諸星ダンとメトロン星人。

そのシュールな絵面が有名ですが、
今、改めて観てみると、それ以外の見所も満載ですね。


まず気付かされるのは、その撮り方。

役者に思いっきり寄って撮ったり、逆にぐんと引いて撮ったり、
役者の顔が暗くて分からないくらいの逆光で撮ったり、
手前に動かない物や人を置き、肝心の役者を画面の端っこにして撮ったり、
物と物との狭い隙間から撮ったり・・・。

とにかく変化球的なカメラワークが非常に目立ち、
そのおかげで、全編にわたって妙な緊張感が漂っています。

いやー、子供向けの番組の撮り方じゃないですね、これは。

ある種のアート性すら感じちゃいます。


あと、ダンを待つアンヌが立っているシーンで流れるラジオの野球中継。

宇宙人が潜んでいる、そのすぐそばには
普通の人々の普通の日常生活があるわけで、
その「日常感」が、この1シーン一発で見事に描かれています。

そのリアリティと、非日常とのコントラストが絶妙です。


ウルトラセブンの活躍シーンなんて、
実は無くても全然OKなくらい、
非常に完成度の高いサスペンス劇になっていると思いました。


共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。