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『青春少年マガジン1978〜1983』 [マンガ全般]

小林まことさんの『青春少年マガジン1978〜1983』を読みました。

簡単に説明してしまうと、小林まこと流の『まんが道』。

・・・なんですが、実際に描かれている内容は壮絶です。

職を転々としたデビュー前の話や、
人気作家となり、週平均の睡眠時間が8時間という超修羅場の話とか、
思わず「おいおい、大丈夫か?」と言いたくなります。

しかし、それでも楽しく読めてしまうのは、さすがですね。

やや俯瞰したところからの、淡々とした語り口調の所為でしょうか。

でも、それは中盤まで。

第10話あたりから、どんどん辛い展開となります。

読むのが辛い。

現実の残酷さを知る思いです。


一週間や一ヶ月単位で、大量に消費されてしまう現在の漫画事情。

薄っぺらい言葉ではなく、本当に命を懸けて漫画を描いている作家は
今も数多くいるのでしょう。

私も読み手として、そういう作家の作品は、
敬意を払って読みたいと思います。


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