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悪くない世界『アイアムアヒーロー』第231話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!
 

落ちていくのは、かつて比呂美が履いていた靴。


今回はこれ以降、某掲示板に似た描写が続きます。

その掲示板で会話を交わすのは、「早狩比呂美」と「名も無き集積脳」。

「名も無き集積脳」は物腰が柔らかく、一通り何でも知っている様子で
「早狩比呂美」の疑問に答えてくれます。

しかし、その内容はなかなか難しく、
今まで読んできた読者であれば、なんとなく理解は出来るものの、
この状況を作り出した「主役」についての説明はほぼ無く、
ある種「禅問答」みたいなやり取りが繰り返されます。


辛うじて分かるのは、融合したZQNの中に「有志」がいて、
彼らが掲示板風の空間を作ったこと。

」とか「」とかの概念があること。

集合体はいくつも形成されているということ。
(これはイタリアをはじめ、諸外国でも見られました)

混ざり合えば感情も穏やかに、言うなら「平坦」になるということ。


うーん・・・断片的すぎますよね、まだ。

上辺だけ読んでみると、人間同士の関わり合いから生じる
「面倒臭さ」とか「悩み」とかを都合良く解消される世界が
融合によって出来上がる・・・みたいな印象ですかね。

「融合自体は決して悪いことではない」みたいな。

だから、「名も無き集積脳」の言葉には否定的な響きはありませんし、
「早狩比呂美」も肯定的に受け止めている反応に見えます。

なんだろうなー、これは。

まだまだ分からないことだらけです。


で、今回。

この掲示板風世界を見ていて、ちょっと気になったのは、
「早狩比呂美」の書き込み(?)は、書き込まれる度に
日付や時間がどんどん遡っているのに対し、
「名も無き集積脳」の書き込みは、普通に日付や時間が経過していること。

これだけを見ていると、「早狩比呂美」の深層心理は「過去に戻りたい」なのか?
・・・とも考えましたが、どうも比呂美の過去は、
それほど良いものだったとは思えないわけで、それは無いかな。

もちろん、本当の掲示板ではないので
そのへんに整合性を求めるのは野暮なのかもしれませんが
どうにも気になってしまいました。


さて、東京全土を一望できるくらいに巨大化したZQN。

比呂美も戻る気すら無さそうなので、
ここに英雄が来たところで、いったいどうなるのか?

次号も楽しみです。

【追記】
第232話の記事はこちら


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