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覚・悟・完・了!『アイアムアヒーロー』第229話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!


自ら巨大ZQNに取り込まれた比呂美。

「ペキッ」とか「ポキッ」とかいう音が不気味です。


唐突すぎる比呂美の行動に、英雄はなす術も無く、
ただ動転して巨大ZQNを見上げるしかありません。

船長の所へ駆け込み、縋ろうとしますが、船長は彼を突っぱねます。

「自分でやるべきことぐらい自分で考えろよ!」

極めて大人らしい応えですね、これは。

35歳にもなった大人なら、どう考えるべきか、
何をするべきか、自分で決めなくてはなりません。

しかし、当の英雄には、それが一番難しいことなのかも。


船室に入り、一人で頭を抱える英雄の前に
久しぶりの矢島が現われました。

矢島は英雄の持つ、本質的な内面が形になった人格であり、
もう一人の英雄とも言える存在です。

なので、英雄の狡い部分、汚い部分、甘えた部分だけを
具現化したような言動は、かなりゲスいものと言えます。

女なんて、やり捨ててしまえばいいじゃない?

次の場所に行けば、またモテモテになるでしょ?

面倒なことからは、全部逃げてしまえばいいじゃない?


自分を常にごまかし、逃げ、他人の所為にしてきた英雄の人生。

その核心を突き続けてくる矢島。

逃げなかったら、それは立派な人生なのか?

逃げたら、それはダメなことなのか?

逃げたから、生き延びられたのではないか?

矢島の言葉は、読んでいる読者である我々にも問いかけてくるようです。

我々は、逃げ続けてきた英雄の人生を笑えるのか?


しかし、ここで英雄はおそらく人生初めてであろう
大きな大きな選択をしました。

誰からも強制されたわけではなく、
自分の意志で、自分の勇気で決心したのでしょう。

覚悟を決めた英雄が持つ武器は、やはり銃。

今までに見たことの無い眼光で銃の準備を進める英雄は
比呂美を救い出す(連れ戻す)ことができるのか。

次号に期待しましょう。

【追記】
第230話の記事はこちら


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