思惑は人それぞれ『アイアムアヒーロー』第225話

【ネタバレ注意！】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい！


ZQNの群れと一緒に歩き始めたクルス一味。

取り囲まれるわけでもなく、彼らを避けているわけでもなく
ただZQNが何もしてこないで一緒に歩くという、異常な光景。

そんな中、元・江崎であるクルスは邪魔なZQNだけを斬っています。

邪魔だからという理由だけで。


苫米地の言葉によれば、クルスの周りのZQNは
攻撃してくるZQNから守ってくれているとか。

ZQNの全員が全員、クルスと同調しているのかと思いきや
やはり攻撃してくるZQNもいる、と。

うーん・・・なんだか、よく分かりませんね、このへん。

しかし、かつて久喜市のアジトで苫米地が出した推論は
それなりに核心を突いていたようですね。

ZQNは全体で何かしらの意思を持って動いている。

それは「一つになること」かもしれませんし、それ以外の何かかもしれません。


さて、いよいよ浅田教のアジトに潜り込む準備に入るクルス一味ですが
ここで前回からあった、一つの疑問が。

どうも彼らは、ヒゲや中田隊長に対して偽名を使っているフシがないか、と。

苫米地（とまべち）を「くめち」、城（きずき）を「つづき」。

これは、こちら側の正確な情報を掴ませないために
苫米地あたりが謀ったことだと思っているのですが。

でも、以前に無線で交信した時（第125話）に、苫米地と中田隊長は
本名を紹介し合っているんですよね・・・。

また一方で春樹は、「春樹」のまま。

苫米地に対し反抗的な春樹だけが、その提案を蹴ったとも考えられますが。

うーん・・・。


さてさて、おばちゃんと共闘しつつある中田隊長たち。

しかし、中田隊長は「これから何をするのか」を明言しません。

飄々とした面持ちで、呑気な会話だけを繰り返します。

まだまだお互いの腹の探り合い、といったところでしょうか。

ただ、とりあえずアジトのあるサンシャインへは向かうようです。

中田隊長の中ではクルス一味が来たことで
彼らに何らかのアクション（おばちゃん曰く「襲撃」）を起こさせ、
その機に乗じて、事態を自らに有利な方へ傾けようとしている
・・・のかもしれませんね。

とはいえ、会ったことすらない苫米地が自分たちを乗せて
ヘリを飛ばしてくれることに期待しているとは考えにくいですし、
自分たちを毛嫌いしている浅田教の連中を助けるとも思えません。

ほんと、何を考えているのか分からない人です。


次回、クルスが潜入したアジトでは凄惨な光景が繰り広げられるのか、
それとも、思わぬ意外な展開が待っているのか。

気になりますねー。

が、次号は休載だそうです。

【追記】
第226話の記事はこちら。

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