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大阪で生まれたZQNやさかい『アイアムアヒーロー in OSAKA』第1話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!


人気作品にはスピンオフ展開が付き物。

『アイアムアヒーロー』も遂にスピンオフ漫画が始まりました。

『アイアムアヒーロー in OSAKA』

「やわらかスピリッツ」で無料閲覧できます。


で、この『OSAKA』。

無料で読めてしまうには、あまりにも面白い作品です。


舞台はタイトル通り、大阪。

時間軸としては、本編『アイアムアヒーロー』の第55話の辺りでしょうか。


冒頭のカラーページから、大阪のランドマークである通天閣がへし折れています。

その折れた原因が、なかなかにエグいですねー。

そして、その32時間前。

世界が唐突に変わり始めた時から物語はスタートします。


今作のヒロインと思しき女性、

彼女には、つき合って5年になる彼氏の辰男(たっちゃん)がいます。

しかし、結婚した友人である美里の旦那と比べてしまい、
その将来性(自分と歩む未来)に疑問を持っていました。

美里の結婚式に出席した梢と友人は、
帰ってきた新関西国際空港で、機内に足止めされてしまいます。

ここで早くも不穏な空気が・・・。


一方、甲斐性なしと言われてしまった彼氏・辰男

こちらは新しいバイクを買おうか否かで悩む、お気楽な男。

たしかに梢が将来に不安を抱くのも、分からなくはないかも。

そんな辰男がバイク屋を後にし、梢へのプロポーズを夢想しながら
自転車を走らせていると・・・。

ボン。

世界が変わるスイッチが入った瞬間でしょうか。

伸びてくる手、手、手ー!!!

形は人間の手だけど、すでに人間ではなくなっている者の手が!

本編『アイアムアヒーロー』では見慣れたZQNたちが、
もの凄い数で、まるで波のように人々に襲いかかり始めました。

ZQNの津波は一気に町中の人々を飲み込み、
辰男のすぐ背後まで迫ってきました。

この一瞬を切り取った数コマが醸す恐怖感は凄いです。


ZQNが現れてから、ここまでの数ページ。

一切、作中では音も台詞も書かれていません。

その場では間違いなく、音も、人の悲鳴や怒号も渦巻いているはずなのに
それを一切書いていないことで、画面から滲み出てくる緊張感や逼迫感は
かなりのものでした。

その「無音」を破ったのは辰男の叫び、というか悲鳴でした。

何が何だか分からないけど、とにかく何かが起こっていることだけは分かる。

そして、とにかくここから逃げなくてはいけないことも分かる。

パニックになりながらも、辰男は自転車を走らせます。


一方、梢の乗った飛行機の機内。

CAに、外へ出せと詰め寄る乗客が、強引に機外へ!

この行為が後に最悪の結果へと繋がることは明白です。

で、案の定。

空港内は阿鼻叫喚の地獄絵図。

梢の友人・優子も敢えなくガブリ、と。


同時刻、辰男の方も必死で逃げ込んだ自分の店で、エラいことになっています。


畳み掛けるように展開されるパニックぶりは
本編『アイアムアヒーロー』に勝るとも劣らない印象です。

未読の方はぜひ。


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