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心配をしたい人と心配をかけたくない人『アイアムアヒーロー』第179話 [アイアムアヒーロー]

【ネタバレ注意!】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい!


色々あった一日が終わり、眠りにつく三人。

いや、正確には眠っている二人と、布団には入っていても眠れない一人。

英雄は、歯ぎしり。

比呂美は、いびき。

それに挟まれた小田さん。

観念したのか、布団を抜け出してしまいます。

あくびをしながら尻を掻く小田さん。

寝ている二人に優しげなまなざしを向けつつ、トイレへ。

もう一度、妊娠検査薬で検査してみた結果は・・・。

やはり変わらず。

妊娠、確定のようです。

ここで小田さんが呟いた一言は、二通りの受け取り方ができますね。

一つは、自分という人間が母親になることへの謝罪。

つまりは、「産む」ということ。

もう一つは、中絶してしまうことへの謝罪。

つまりは、「芽生えた命を絶つ」ということ。

これは、いったいどちらの意味なのか・・・?


トイレから出た小田さんは、一冊の落書きノートを見つけます。

小田さんがそこにしたためたのは、英雄の胸の痛みに対する所見と
今後の治療などの対応について。

それを書き残すということは、英雄たちと別行動を取る意志の表れですね。

本来なら、自分の身を一番案じなければならないはずですが、
傷を負った英雄の身体の方を心配し、書き置きをする小田さん。

まだ世の中が平和だった頃、もしかしたら小田さんは、
非常に優しく優秀な看護師だったのかもしれませんね。


そして、まだ陽が上りきらない早朝。

とうとう小田さんはラブホを後にします。

移動手段は、以前に見つけたゴミ収集車。

乗っていた死体は動かず、運良くキーが見つかり、
エンジンもかかってしまいます。


先に小田さんの不在に気付いたのは比呂美。

リュックが無いことからも、彼女が単身で出て行ったことは
二人にもすぐに理解できました。

跳ね起きた英雄の顔に、シリアスな色が浮かびます。

彼の心のどこかには、小田さんがこうするかもしれない
という予感があったのかもしれません。

しかし、カーナビすら苦手な小田さんが、
一人で病院を見つけられるとは到底思えないわけで、
今回の行為は無謀としか言えない気がします。


さて、車で移動し始めてしまった小田さんを
英雄たちは追うことができるのか?

もし、運良く動く車が見つかったとしても、
たしか英雄はペーパードライバーだったはず。


一気に緊張感が増した今回ですが、次週は休載だそうです。


【追記】

第180話の記事はこちら


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