そういうことは他人が見てないところでやりましょう『アイアムアヒーロー』第88話

【ネタバレ注意！】本記事はネタバレを含みます。本編を未読の方はご注意下さい！

比呂美を背負ったまま逃げ続ける藪さんと、
彼女の足首を握ったまま着いてくるオッサン。

よく見てみるとオッサンの下半身が無いです。

ほとんど食べ残しみたいな状態ではありますが、
逆にそのおかげで多少は軽いらしく、そのままズリズリと引きずっています。

しかしまあ、このオッサン、なぜこうも執拗に藪さんに着いてくるのか・・・？

漫画に描かれていない過去を想像しながら読んでいると、
背後には元仲間だった女性がすぐそこまで！

ダダダーッと疾走するのではなく、
ゆっくりゆっくり迫って来る感じが余計に怖いですね。


で、ようやくオッサンを振りほどくことに成功した藪さん。

しかし、さすがに自らが招いた結果に動揺を隠せません。

ずっと鉈を握ってはいましたが、実際に人を殺めたのは
今回が初めてだったのかもしれません。

動揺を隠すため、そして目的を見失わないため、
自分自身を鼓舞し、階段を上り、ついに！

人どころか、ZQNさえいない駐車場に到着！


・・・に見えたのですが！

ここで伊浦、再登場。

しかし様子が少し、いや、かなり変です。

クールで状況分析の能力も高く、
実際、駐車場内に藪さんが停めた場所まで推理してみせた
インテリジェンスの持ち主のはずなんですが・・・。

どう見ても、上半身と下半身のギャップが異様です。

やがて、そのギャップも無くなり、
典型的なZQNの言動パターンが露呈してきます。

ここまで来ればもう疑いの余地はなく、彼も感染してしまったということ。

注目すべきは、伊浦がZQNに感染したことで分かった
「本質的な部分」を語っている点ですね。

「感染はコントロールできる」
「不老不死さえも可能になる」

この２つです。

不老不死はまあ、これまで数多くのZQNを見てきたので、
あれを不老不死と言えば、そうかもしれません。

上半身だけでも動けますし。ある意味、省エネ。

それよりも、感染がコントロールできるということの方が
非常に重要ではないでしょうか。

比呂美の半感染を治すことも、もしかしたら可能・・・なのかも？


重要な手がかりを語ってくれた伊浦ではありますが、
時すでに遅く、彼自身の感染はコントロールできなかったようです。

生前では想像だにできなかったハイテンションぶりで
意味不明の言葉を羅列し、彼もあちら側へ行ってしまいました。

感染が表面化すると、みんな一様に雄弁になりますよね。

伊浦に至っては、口が裂けかけるほど激しくまくしたててますね。

生前はやや寡黙気味でしたが、実は話し好きだったとか？


さて、藪さん 対 伊浦のタイマン勝負ですが、
文字通り、藪さんが握る車のキーがカギとなりそうですね。

【追記】

第89話の記事はこちら。

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