SSブログ

『国宝 阿修羅展』行ってきました! [日記]

東京国立博物館で開催されている『国宝 阿修羅展』に行きました。

200904231427000.jpg

昼過ぎに着いたんですが、この時には「30分待ち」。

テレビでも頻繁に宣伝していますし、
駅貼りポスターなどもよく目にすることもあり、
さすがに集客数がハンパじゃないですね。

高齢な人から若い人まで、客層は様々。

遠い奈良でしか見られなかった、国宝への関心の高さがうかがえます。


さて、いよいよ入場。


まずは、「第一章 興福寺創建と中金堂鎮壇具」。

ここは色々な工芸品(杯や玉など)が展示されています。

会場内の混雑っぷりが凄く、殆ど見えなかったので、
ここは軽く流して観る程度。


次は、今回のメイン「第二章 国宝 阿修羅とその世界」。

ここから私のテンションは、いきなりMAX。

そりゃあ、本でしか観たことがない『八部衆立像』が
生で観られるんですから、盛り上がらないわけがないです。

入ってすぐに、迦楼羅立像から順番にガン見。

じっくりと時間をかけて、上から下まで、
前から後までガン見。

今回の展示は、ガラスや柵といった「仕切り」が無く、
実物を間近で観ることができます。

観客を信頼した展示なのかもしれませんので、
ここはありがたく観覧させて頂きます。


そして、ひと際たくさんの観客でごった返しているのは、
当然、阿修羅立像。

決して大きくはないにもかかわらず、
その存在感は圧倒的。

左右に大きくのびた手、すっと立った細身の体、
意志を感じる眼差し。

どれもこれもが、日本史の教科書や本でしか観たことがない、
あの阿修羅立像そのものでした。

場内スタッフがお客さんを誘導しようにも、
阿修羅立像を取り囲んだ何重もの人々は殆ど動きません。

でも、それは無理ないかもしれません。

文字通り、「目を奪われている」という感じでしたので。

私も最前列で観ていたら、しばらくは動けなかったことでしょう。

今から1300年前に、CADなんか無かった時代に、
これほどのものを作ってしまう仏師というのは、
本当に凄いの一言です。

ゆっくりと周りを一周し、阿修羅立像ゾーンを後にします。


最後の「第三章 中金堂再建と仏像」。

ここには重要文化財である「四天王立像」や
「薬王・薬上菩薩立像」などが展示されています。

八部衆立像が小柄だったこととは逆に、
こちらは非常に大きいです。

「四天王」と一括りにされがちですが、一つ一つの造形に個性があり、
それぞれが独立した別々のコンセプトで作られているようでした。



さて、開催前から「絶対に行きたい」と言っていた、この『国宝 阿修羅展』。

期待通りのものを観ることができ、
昨今では感じることさえ無かった感動を味わうことができました。

非常に有意義な時間を過ごせたことに感謝。

時間があったら、もう一度行きたいですね。


共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。